林業笠原造園株式会社 トレドがどういう会社なのか、お話させて頂きます。
起業について
若い頃、日本中を旅していました。北海道の知床がいちばん長く、当時に旅行に来ていた嫁さんに知り合い、結婚することになり長野に戻ってきましたが。結婚を決めたときには無職で、当然周りの人から猛反対をされましたが長野で暮らすようになり、就職をしてからは仕事ばかりで、子供と遊ぶ時間も少なく、ある日突然、会社をやめて欲しいと嘆願されました。
出した答えは脱サラでした。勤め人はもうしないと決め、興味のあったエクステアの仕事をする事にしたのです。自分の会社ともなれば、以前よりも大変になったのですが、そこは自分達の会社だと納得をしてくれたようでした。
昭和の末期に脱サラをして、ひとりで始めた事業は、あまり知識がなかったことで苦労はしました。平成元年に株式会社にして、当時は下請けが殆ど、途中、社名を変え現在に至ります。 ただ振り返ってみると脱サラで畑違いから来たことでプラスになった事が多かったと思います。 固定観念にとらわれる事が少なかったことが、現在の会社にプラスでした。 当初は下請けで成り立っていた会社でしたが、バブル崩壊後はデザインよりも価格を重視する元請けが多くなり、自分たちの考える現場が出来なくなってしまいました。
現在では当たり前のように使われているエクステリアの硝子製品ですが、当時は、硝子を使用する事はタブーでしたが、コンクリートの床に硝子を埋め込んだら綺麗だと考えた事でカットダルが誕生しました。大阪・名古屋とダルガラスを輸入している会社を訪ね、アメリカ製のダル板を購入して、ダル板のカットの仕方を兵庫まで教えてもらいに行きました。現在は自分で作業をする時間がなく 国内のガラスメーカーで型を作り流し込みでニューカットダルを制作しています。ガラスブロックサインも当時ではどの表札メーカーも作っていませんでした。理由は名入れを焼き付け塗装で行っていたので硝子が割れてしまうことにありました。
当社は、独自の工法でこの問題を解決させて事務所にサンドブラスト機を設置し制作しています。
他社との差別化。オリジナル商品・施工
打ち合わせで、他の現場とは差別化された現場にしたいと考えているお客様が多い事に気づきました。 多くのエクステリア会社は、問屋さんからのカタログから商品を選んでデザインをしています。 デザインに使用されている商品は他社でも取扱いしているので価格が問題になります。当然ですが同じ商品であれば安価なほうが良いです。ただ、それだけでは満足をしていないお客様が多いのも事実です。近所の方が同じような外構で施工されているとすると、あまりうれしくは思わないはずです。 価格の問題というよりは納得することができるかだと思います。図面があればコピーをして同じように施工することは簡単です、ただし入手する事の出来ない商品がデザインされていれば、これは出来ません。
トレドのオリジナルアイテムは、幾つもありますが、中には全国的に販売している商品などもあります。LED照明で気に入ったものが無かったので自社で考えて門柱に使用できるようにしたり、ヒット商品であるカットダルでサインを造ったり、オリジナルのガラスブロックサインにLEDテープを巻きつけたり、特殊発砲で門柱にしたり、駐車場の目地を粉砕ガラスで仕上げたり、粉砕ガラスでコンクリート埋め込みデザインも考えました。まだまだ紹介していないものがありますが、エクステリアが楽しくなるように考えています。
ディーズガーデンの特約店
特に女性にファンが多いディーズガーデンのエクステリア商品は、問屋さんも販売できない商品で、全国のエクステリア専門店でも限られた会社だけが取扱いが出来ます。トレドも早くからディーズガーデンの特約店になりエクステリアデザインに使用しています。長野県内には数社しか特約店が有りません。特に人気の高いカンナ物置を展示している会社は長野県で6社です。当社もカンナキュート物置と、カンナ物置D-70を展示しています。
ものづくりにこだわりを持つディーズガーデン商品が庭にあるだけでもエクステリアが変わります。物置をはじめ素敵なエクステリア商品が数多くあり、他のメーカーでは作る事の出来ない、こだわり商品は女性の心を引き付けます。
デザインから施工まで一貫体制
当社のデザインには、オリジナル商品がデザインされる事が多く、オリジナル商品が気に入って頂けると施工は外注にお願いできない事があります。外注さんは新しい施工方法は嫌い慣れている仕事以外はしたがらないです。社員であれば、デザインされたものは問題なく仕上げてくれるので安心です。私の場合はデザインをする前に一度現場に伺いますが、施工中は現場に出かけて行くことが少ないです、社員が良く理解してくれているので何か問題があれば電話連絡だけでも解決できています。
プレミアムガーデンクラブ
エクステリア業界に何か貢献できないかと考え、2015年にプレミアムガーデンクラブを作りました。会は、当社のようにエクステリアの仕事を専門としている会社が集まって、現場の事をよく知っている観点から、お客様が喜んでくれる新しい商品を開発していく事も考え方のひとつの柱になっています。現在は岩手・福島・新潟・茨城・長野・福井・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・岐阜・京都にメンバーが居ます。ひとりひとり声を掛け賛同してくれたメンバーです。地方の情報を知る事もでき勉強になる事も多いので、それらがデザイン・施工に役立つものだと信じています。
お客様が参加できるエクステリア
当社の事務所で、私達と一緒になってサイン・デザインを制作されたお客様が何人かいます。お客様が考えたデザインをご自身の手で作って頂くことができる、これも当社の特徴のひとつです。
事務所の二階に作業場があり、サンドブラストを置いてサイン・デザインを制作しています。時にはお客様ご自身が考えたデザインを一緒になって制作することもあります。コンクリートの形押しデザインに後からステインで家族で色付けをして頂きました。塗壁の門柱に記念になるようにお子様の手形をガラスブロックに彫る作業をして頂きました。駐車場のコンクリートの床にカットダルを埋め込むデザインをお客様が考えたデザインで作業をさせて頂きました。 自分達の家のエクステリアにご自身が関わる事で他では味わうことのできない思いでができると考えています。
契約金・支払について
他社の事は知りませんが、当社の場合は契約時の一時金は頂いていません。支払いは、あくまでも工事完了後に請求書を届けてから一週間以内に頂ければと考えています。 ひと月以上掛かるような現場は別ですが、大半の現場は、支払が発生するまでには施工が終了するので、完成を見て頂いてから入金をして頂ければよいと考えているからです。 自信があるので前金は頂いていません。 当社は見積・デザインが無料なので、有料と言う会社の事は良く理解できません。住宅のような高額であっても、図面は無料だという会社が殆どです、どうしてエクステリア業者が有料にしているのかわかりませんが、お客様から一時金を貰えば他社に行かないと考えて居るからではないでしょうか? どんな仕事でも経費は掛かりますが、契約しないでその費用をお客様から頂く事はできません。
林業笠原造園株式会社 トレドという会社の事を少しでもわかって頂けたのであれば幸いです。