埋込型ポストの交換と490mm幅のブロックの交換をしました。
以前、トレドでお庭の施工をさせて頂いたお客様から、埋め込みポストの交換のご希望を頂きました。確認に伺うとポストだけを抜いて施工するというのは難しそうで、ポストから上1段分のブロックも交換する方法でご案内させて頂いたのですが、ブロックのサイズが幅490mm、高さ190mm。
…なるほど、これは困った!
というのも、現在ではブロック幅は390mmのものが圧倒的に多く、幅が大きいものは毎年のようにメーカーさんから廃盤のお知らせが来ているのが現状です。
今回も、似たようなブロックを探して問い合わせをしたとあるブロックメーカーさんからは「うちではもう490mm幅のブロックは取り扱いが無いんですよ」との事で、こっそり競合他社の会社さんをご紹介頂いたりもしました。
という経緯もありまったく同じブロックは見つからず、お客様にもお話をした上で今回は納期との兼ね合いから東洋工業さんの「大谷500型」というブロックを使用しました。
before

↓
after

一番上の笠石や、表札(個人情報の為、お名前部分は黒く塗りつぶしています)は職人さんに丁寧に取り外しをしてもらって再利用、ポストとブロックのみの交換をしました。
既存の縦ラインのブロックからビシャン仕上げ(突起の付いた特殊なハンマーで叩き、表面に凹凸の表情を付ける仕上げ)のブロックになるので、よーく見ると違いが出てしまいますが、似たようなお色でまとまりました。

肝心のポストはハッピー金属工業さんのファミール611という、ステンレスのポストに交換しました。
こちらもブロックの主流が390mm幅なのに合わせて、埋込仕様のポストも490mm幅は選択肢が少なくなっています。
今回の件を受けて、時計の修理をしている友人が、「ホームセンターで電池交換が出来るようになって、時計がだんだんデジタルになったり携帯で代用をされてくるにつれて、時計の修理が出来る職人も少なくなっている。だからこそここに依頼をしてくれるお客さんは減らないんだよ」と言っていたのを思い出しました。
幅の大きなブロックは減ってきているけど、まだまだ需要はあります!と、メーカーさんに向けて大きな声で言ってみます。何卒よろしくお願いいたします。
おまけのお写真。

こちらの現場でセミの抜け殻を見つけました。
抜け出した方のセミそのものは苦手なんですが、抜け殻を見つけるとちょっと嬉しくなります。
全然関係ありませんが、セミといえば、お盆のお休み中に推しのアーティストさんが何故かセミになっている番組の再放送をしていました。(NHKさん、ありがとうございます)