エクステリアと言う職種

今でも、役所の書類の職業欄の中に、エクステリアの文字がありません、建築でも無く造園でも無く土木でもありません

造園も土木も、ちゃんとあります、エクステリアの中には、どちらの作業もありますが書類の中にエクステリアは存在して

いません、それ、何ですかと聞かれることもあり、「建物の外の門や塀・駐車場など・・・」と説明するとなんとなく理解して

貰えているような雰囲気になります。 私がこの言葉を聞いたのは、サラリーマンをしていた20代の頃ですね。

名古屋の問屋さんが、言い始めた言葉と知ったのは数年前のことだと思います、エクステリアの父と言われている初代

東洋エクステリア(現リキシル)社長の杉本さんを、この業界の人で知らない人は少ないと思います、長野に来られて

話を伺うことがありました、その時に印象深く残っている話は、以前は、門扉・フェンスは鉄を加工して作ったもので、ほとん

どが、現場で寸法を取り作るオーダーメートがあたりまえだったと、杉本社長は規格品を作り、その品を持って日本中

駆け回り説明したが、なかなか理解してもらえなかった、当時は加工して作るのが当たり前で規格品はいらないと。

現在では、規格品が当たり前で、鉄を加工しての現場はほとんど見られなくなりました。

エクステリア商品は著しい変化しています、私がエクステリにかかわりはじめた頃のカーポートは、スチール製で屋根は

タキキロンでした、アルミに変わり屋根もポリカ材に変わり、当時表札を付けると、どの現場も御影石の表札でした、選べる

ほど種類が無かったのです、それが今では、どれを選んでいいのか迷うほど、材質も石だけではなくガラスもありますね。

つい数年前までは、エクステリの現場でガラス製品を使う事自体タブーでした、その理由はなんだったんでしょうか

今、門柱を作るときにお客様喜んでくれるのがガラスパネルです、「ジュエルグラス」5mm厚の強化硝子の3枚合わせで

真ん中のガラスに無数のクラツクを入れたものです、以前だったら売れたでしょうか、登場するのが早すぎても遅すぎても

駄目でしょう、今でも進化を続けるエクステリアガ速く書類に記載されると良いのですが。